巖浄閣建設の経緯
沿革
明治36年4月、富山県立農学校校舎として建設される。和洋折衷2階建てで明治以降の代表的な建築である。昭和62年「富山県の建築百選」に選定された。平成9年5月、国の重要文化財に指定された。
様式
コロニアル様式という木造下見板張りペンキ塗り、上げ下げ窓の西洋建築のデザインを基本とし、玄関ポーチ部分は、建物から突き出しているが、その上方は、ベランダとなっているだけで、2階の壁面は、まっすぐに通っている。ただポーチの上の窓だけがギリシャ風の飾り窓になっていて、その上方、2階屋根に特徴あるゲーブルが乗っている。建物の床は高く、玄関の開き扉の上は、半円形の欄間となっている。
巖浄閣の命名
「巖浄閣」と命名
昭和43年8月8日、移築と修復工事の成った旧本館は、吉田知事を迎え、「巖浄閣」と命名された。
命名の由来
命名者 吉田知事の言葉より「島巌先生は、人格高潔で衆中に傑出した方と聞いており、先生の先見を尊敬する意味で名付けた。
また、先生の浄財によって建てられた高楼と解釈されてもよい。」
四季折々の表情
装飾
保存資料
- 簡易農学校設立の際における書類
- 明治28年度農学校概況
- 富山県立農学校一覧並びに施設要領
- 農学校時代の制服・帽章・ボタン等
- 明治・大正・昭和時代の教科書
- 「校友会雑誌」、「東雲」、「同窓会会報」等
建物の見学について
巖浄閣は常時施錠していますが、事前予約により開錠・見学ができます。当日申込不可。
- 見学可能日時 10:00~15:00 土日祝日、年末年始除く
- 予約受付時間 8:15~16:45 土日祝日、年末年始除く
見学希望日時と氏名・人数等をお知らせください - 連絡先 富山県立南砺福野高等学校 事務室
富山県南砺市苗島443番地 TEL 0763-22-2014(学校代表)